「管理職教育・育成のエキスパート」

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   テーマ 128 意識的に別の視点から考えてみるという習慣、
         そして“学習のために実践する(仕事をする)”
         という意識を持つ
         

■アリのコミュニティ研究から分かること

広島大学の西森拓博士の研究グループは、
アリたちのコミュニティを題材に、

一定の時間内にコロニーに持ち帰られるエサの量に関して、
コンピューターシミュレーションを使って分析する
という興味深い研究を行っています。

アリは巣の外で虫の死骸などの餌を発見すると、
第一発見者だけでは大きすぎて持ち帰ることができないため、
フェロモンを出しながらいったん巣へ戻り、仲間を呼びます。

仲間たちは第一発見者のフェロモンをたどりながら
餌のある場所へ到着し、みんなで分担して
細かく切り取った餌を巣へ持ち帰ります。

研究では、アリを2つのグループに分けました。

ひとつは、餌の第一発見者の仲間のフェロモンを
完璧に追尾できる優秀なアリだけを集めた
エリート集団Aグループ。

もうひとつは、一定数の不真面目な行動をとるアリを
混成したBグループ。

この2つのグループのどちらが餌をたくさん
巣へ持ち帰ることができるかを実験したところ、

エリート集団Aグループは短期的な生産性は高かったのですが、
中長期的にみると不真面目な行動をとるメンバーを含めた
Bグループの方が高くなるという結果が得られたそうです。

この理由は、最初に餌を発見した仲間の
帰巣フェロモンのルートが必ずしも
最短ルートではなかったことに起因します。

Bグループの不真面目な行動をとるメンバーが、
寄り道をしたり、ルートを間違えたりしているうちに、

「たまたま偶然に」最短ルートを見つけることになり、
他のメンバーもその最短ルートを利用するように
なるからなのです。

中長期的には不真面目な行動をとるメンバーと
エリートメンバーの混成チームが新ルートを開拓し、

生産性をどんどん高めていった一方で、
エリート集団のAグループでは

第一発見者の残したフェロモンを
勤勉に正確にトレースし続けた結果、
いつまでも遠回りなルートで餌を運び続けたということです。

この研究から、短期的な生産性を高めるためには
エラーも遊びも排除して、ひたすらに生産性を高めるために

頑張るのが得策かもしれませんが、
そのようなことを続ければ中長期的な視点で

飛躍的に生産性を高めるための
偶然の発見はもたらされないということが分かります。

■考える視点を広げるには学習が必要  

実務的には、アリのコミュニティの研究のように
生産性を上げるための
偶然を待っているわけにはいきません。

管理職者は既存の業務の生産性をあげるだけではなく、
新たな商品や技術の開発も行っていかなければなりません。

イノベーションの父と言われる経済学者シュンペーターは、
イノベーションは、既存の知と既存の知の
新しい組み合わせで生まれると言っております。

アリのコミュニティの研究から、
職場内の生産性向上や新たな商品や技術の開発のためには、

通り一辺倒の考え方ではなく、意識的にいろいろな視点から考え、
実践してみることが重要ということが分かります。

考える視点を広げるためには、やはり
「書籍等による学習」と「実践における経験」
を積み重ねていくしかありません。

職場の中で、実践し経験を積む際には、
事前に書籍等で得た知識があると、

実践で経験したものの意味合いを
幅広く深く考えることができ視点が広がります。

「書籍等による学習」と「実践における経験」との
相乗効果を生み出していくことが重要となります。

■学習のために実践する(仕事をする)  

孔子の論語の中に下記の様な言葉があります。
「子曰、学而不思則罔、思而不学則殆」

「子曰く、学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、
 思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)」

「孔子先生はおっしゃいました。学んでも考えなければ、
 道理を理解することはできない。

 また、自分で考えるだけで学ぼうとしなければ、
 考えが凝り固まってしまい独善に陥る恐れがある」

孔子の言葉は、実務に置き換えますと、
「実践してみなければ、書籍等による学習だけでは、
 何も得られない」となります。

知識や技術などの仕事に関する能力は、
頭で知り、理解するとよいというものではありません。

仕事に関する能力は、職場の中で実践し、
成果を得て、初めて身に付くものであり、
そこまで追及することが必要です。

新しい能力を身につけるには、知識的な経験だけではなく、
実践的な経験が必要となります。

このような実践的な経験を積み重ねることができる唯一、
最良の場所が職場であり、仕事であります。

“学習のために実践する(仕事をする)”
という意識を持つことが必要です。

「昨日の正解は、今日の不正解」ともいわれる今の時代、
「意識的に別の視点から考えてみるという習慣を持つ」
ことが重要です。

そのためには、やはり日頃の学習が欠かせません。